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患者さまにあったインプラント治療を行うために

インプラントとは

インプラントとはインプラントとは、歯が抜けた後の顎の骨に、人工歯根(インプラントフィクスチャー)を埋め込んで土台を作り、その上に人工の歯をつけるという治療方法です。

「インプラント治療」は耐久性、噛む力などにおいて、入れ歯やブリッジよりも天然の歯に近く、また、他の自分の歯を傷つけないという大きなメリットがあります。その反面、手術の必要性があったり、費用がかかるといったいろいろなデメリットも多く存在します。誰にでも応用できる治療法ではありませんので、まずは精密な検査と相談が重要です。

当院のインプラント

当院で使用するインプラントは、日本製プラトン社のインプラントです。プラトン社は、日本で1996年に設立され20年近く、親しまれているインプラントです。生産工場は長野県にあり、メイド・イン・ジャパンです。インプラントには一本一本シリアルナンバーがふられており、滅菌をはじめ丁寧に品質管理を行っておりますので、安全面や使いまわし等の問題はありません。

現在、インプラントは世界中で数十社のものが使われていますが、表面の材料で分けると2種類に分かれます。一つは、チタン製のもの。もう一つはチタンにハイドロキシアパタイトをコーティングしたものです。当院では両方のインプラントを必要に応じて使い分けております。また、インプラントの長さや太さはその個人個人にとって、とても大切で、必要十分なものを術前の検査により決定し、使用しております。

インプラント治療を受けるにあたっての注意点

手術前の注意点

  • インプラント手術は細菌による感染により予後が左右されますので、当日は歯ブラシ等でお口の中を清潔にするよう心がけて下さい。
  • 場合によっては、前もってお薬を処方する場合があります。指示された通りにお薬をお飲み下さい。
  • 全ての器具を滅菌し、前日から準備をしますので、体調不良等により日時の変更をされる場合には出来るだけ早めにご連絡をお願いします。
  • 長髪の方はまとめて下さい。また、お化粧は薄めにして下さい。
  • 手術中はほとんど痛みがありませんので、前日はリラックスしてよくおやすみ下さい。
  • 手術日の前後一週間は喫煙は控えて下さい。お酒も極力控えていただくようお願いいたします。
  • 喫煙は骨の代謝を悪くするため、インプラントの不具合を起こす原因となっています。また、年数が経ったあとでも喫煙により、インプラントの不具合を起こします。
  • 手術当日までに、事前にお渡しした同意書にご記入の上、スタッフにお渡し下さい。

手術後の注意点

  • 手術後は安静にしていただき、当日はお酒やお風呂はおやめ下さい。
  • 薬は指定どおりお飲み下さい。鎮痛剤は痛くなければ飲む必要はありません。
  • 食事や歯ブラシは、3時間ほどで麻酔が切れた後に可能です。ただし手術した部位では、ものを噛んだり、歯ブラシを当てないで下さい。
  • 術後の出血が止まりにくい場合がありますが、まず問題ありません。気になるときは、清潔なガーゼを噛んでいて下さい。通常は翌日に止血の確認と消毒に来院していただきます。
  • 手術後は、歯ぐきや頬、顎の「腫れ」や、「皮下出血」が見られる場合がありますが、数日で消えますから心配ありません。
  • 縫合した糸は、約1週間後に取りますので、来院して下さい。
  • 一次手術後、インプラントが骨と結合するまで上顎で約6ヶ月、下顎で約3ヶ月間の期間が必要となります。この間、食事に不自由がないように義歯を製作したり、調整を行うことがあります。
  • 下顎の臼歯部では、特に骨の少ない場合に、ごくまれですが、手術後に口唇の麻痺の残る場合があります。事前に歯科医師からよく説明を受けて下さい。
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当院のインプラント治療の流れ

診断

インプラントを埋入できるかどうか、歯科用CT等による検査で、お口の中の状態や骨の量・性質などを調べます。この時点で、骨の状態によっては、やむをえずご希望の本数または場所にインプラントができない場合がありますのでご了承下さい。

事前準備

テンプレート

まず問診を行い、患者様のお悩みや症状をお伺いした後、口腔内の模型を石膏でつくります。
その模型をもとに左の画像のような患者様専用のテンプレートを製作します。

CT撮影

歯科用CT

次にそのテンプレートを装着して頂き、CT撮影を行います。
インプラント治療は生体外の材料であるチタンを体内に埋入することになります。治療は外科治療により行われるため、事前診断が最重要となります。

なお当院では歯科用CTを導入しております。院内にてCTの撮影を行っておりますので、外部の医療機関へ出向いて頂く必要がありません。

>> 歯科用CTについてはこちらから

PCによる精密診断とシミュレーション

PCによる精密診断とシュミレーション

CT撮影により得られたデータをもとに、PCによる精密診断を行います。
CT画像をもとにコンピュータ上でバーチャルオペを行う事で、患者様の症状にあわせた手術を選択することが可能となります。

一次手術の手順

CT撮影とPCによる精密診断の結果を踏まえ「サージカルガイド」システムを用いた治療を行っていきます。

サージカルガイドとは?

サージカルガイドとは

「サージカルガイド」とは、インプラント埋入時の施術を補助する医療器具のことです。
インプラント手術の際には、専用の器具を使用します。
サージカルガイドを用いることで、ドリルの角度と深度で保つことができ、なるべくリスクを抑えることが可能となります。
結果、治療時間の軽減や手術の精度を高めることができ、患者様の負担軽減にもつながります。

サージカルガイドの製作

サージカルガイド

バーチャルオペの結果から、サージカルガイドを製作します。

手術

手術

手術時にはサージカルガイドを患部にあてることで、ドリルをコンピュータで分析した通りの着地点と角度、深度に導くことができ、穴を開けることができるのです。
手術の技術を向上させるため、患者様だけではなく、歯科医師にとっても役立つものだといえます。

二次手術の手順(一回法の場合は、二次手術は不要です)

二次手術は、埋まっているインプラントボディの頭を粘膜から露出させ、口の中に上部構造(歯冠や義歯)を作るための支台装置(土台)を立てる手術です。手術そのものは局所麻酔で行います。通常20~30分で終了します。

骨の状態が悪い場合には、ごくまれにインプラントが骨と結合せず、二次手術時にインプラントが脱落してしまうことがあります (その確率は、約200本に1本くらいで、ほとんど起こりません)。

上部構造(人工の歯や義歯)

上部構造(噛むところ)は大きく分けて、固定式タイプと、取り外しができる入れ歯タイプのものがあります。固定式タイプは、もとの自分の歯の(天然歯)と見た目や噛む力はほとんど変わらず、しかも取り外し式ではありませんから、このタイプがインプラント上部構造の基本です。

しかし、固定式タイプは欠損歯数とほぼ同数に近いインプラント本数を必要としますから、多数の歯がない方には、多数のインプラントが必要になります。場合によっては、インプラント数を減らして、その上に取り外しの入れ歯をのせるタイプも可能です。どちらを選択するかは、担当医とよくご相談下さい。

メインテナンス(日常の手入れ)

メインテナンスインプラントも、歯が歯周病にかかるように、細菌が感染し、『インプラント周囲炎』を起こす事があります。インプラント周囲炎は放置しておくと、除去しなくてはならなくこともあります。しかし、細菌を除去すれば、これらの炎症を防ぐ事は出来ます。
したがって、インプラントを成功させ長持ちさせるためには、患者様の日常の歯みがきと定期検診が大切です。定期検診では、自分では取りきれない汚れを除去し、レントゲンで骨の吸収がないかをチェックします。メインテナンスが非常に重要ですので、インプラントは、歯みがきができない人、またはしたくない人には適しておりません。当院ではインプラントの保証を5年間定めておりますが、定期検診に応じられない方、一年以上も定期検診に来られない方については、当院は責任を負うことはできません。

インプラントが機能するまでに起こりえるトラブル

インプラント一次手術後、早期に抜ける場合

これは初期における細菌による感染が考えられます。大体の場合は多量の喫煙や糖尿病等の全身疾患がある方に起きやすく、インプラント周囲の骨が異常に柔らかい場合や硬すぎる場合にもおこります。また、インプラントが骨とくっつく前に予想外の力が掛かった場合にも抜け落ちる事があります。症状はインプラントに触れると揺れを感じたり、膿が出たりし、抜け落ちます。

対処法:インラプントが抜けてから再度一次手術を行えば問題ありません。

インプラント一次手術後、被せ物をした直後に抜ける場合

インプラントに力をかけた時にインプラントの結合が弱く骨から剥離することがあります。

対処法:必要な場合は再度インプラントの一次手術を行います。

インプラント一次手術後から痛みが出る場合

インプラント手術は外科処置なので痛みを伴う事があります。
ほとんどが一時的なもので、その後症状は治まりますので、鎮痛剤や抗生物質で痛みと炎症を和らげ、様子を見ます。

下顎にインプラント植立後、口唇がしびれている

インプラント手術の際神経を傷つけたか、あるいは傷口の腫れのため一時的にしびれているかで太い神経を切断していない限りほぼ改善されます。だいたい2週間から1カ月が多く、時には2~3年かけて改善するケースもあります。
当院では極力このような事が無いよう、歯科用CTとコンピューターを使用し、綿密な診断をしております。

対処法:インプラントと神経が触れているときは2週間~4週間様子を見て症状が改善傾向にあればそのままにし、症状の改善が遅いときは一度はずして様子を見ます。

上顎の奥歯にインプラント植立後鼻血が出る。

上顎洞という鼻に通じる空洞に炎症が見られる時に出ます。だいたいは、お薬を2週間ほど飲んでもらえばと思います。

技術的な失敗

初期の診断に問題があり、元々の植立方向や位置のせいで、インプラントは骨と結合しているにもかかわらず位置が悪い為に使用できない場合があります。
当院ではこのような失敗が極力起こらないよう、歯科用CTやコンピューターによる綿密な診断をしています。

対処法:被せ物で方向を修正して見た目を改善するかそれでも無理な場合はインプラントを除去し再度一次手術を行います。

長期的経過後に抜ける場合(3年ぐらいで)

【インプラント周囲炎で抜ける場合】
定期健診に応じられず、さらに周りの歯にも元々重症な歯周病があり、汚れがたまり始めると急速にインプラントの周囲が溶け出し、抜ける場合があります。そのため定期検診が非常に重要となります。

【インプラントに負荷がかかりすぎて抜ける場合】
インプラントに負荷がかかりすぎるとインプラントと骨の境目に亀裂が生じ剥離しながら抜けます。上顎の柔らかい骨に植立した時に起こる可能性が高くなります。また歯軋りがあり毎日インプラントに異常な咬合力がかかっているときも抜け落ちることがあります。

対処法:再度一次手術時に長くて太いインプラントに交換するか隣に追加でインプラントを入れます。

インプラントの被せ物に起こりえるトラブル

インプラントの歯の部分が欠ける

被せ物がセラミック等の割れやすい材質の場合は強い衝撃に耐え切れず割れる場合があります。これは高い頻度で起こります。

対処法:小さく割れた場合には丸めるなどして修正します。大きく割れた場合には噛む面を金属にしたり、ジルコニアという強い材質に変更します。

被せ物がよく取れる

被せ物はセメントかネジで固定されているので緩んでくると外れてしまいます。

対処法:セメントを強力なものにするかネジの締め付けを強めにします。

当院の特徴
トリートメントコーディネーターによる詳しい説明
専用ルームでの定期管理
レーザーによる無痛治療の充実
拡大鏡による精密な治療
歯科用CTによる精密な診断
セラミック1day治療
院内感染防止のための滅菌の徹底
患者さまにあったインプラント治療を行うために
当院の感染症対策について
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